オール巨人さんの勧めで事務所入り「よかったら考えみて」の軽い一言に隠された真意
NHKの「プロフェッショナル」で密着していただいた際は、「すぐに売れっ子作家になって~」と表現されていましたが漫才台本だけを書いていた私の生活は苦しく、食べるのがやっと。
そんなある日、打ち合わせを終えて「メシ食べへんか?」と食事に誘っていただいた先で、軽いノリで「なんぼ(いくら)あったら生活できるの?」「〇万円ぐらいでしょうか?」「それはいま稼げてるか?」「精いっぱいのところです」「実はな、今度節税の事務所をつくるんやけど、必要経費が少ないねんわ。最低給料は保証するから事務所に入ってくれへんかなと思って? 自分(本多さん)には生活のために他の仕事をして漫才を書く時間を減らしてほしない(欲しくない)んよ。考えてみて」とおっしゃったのです。ありがたいお話にいやも応もなく「よろしくお願いします!」と答えました。
すると、すぐに社員寮としてご自宅近くの3LDKのマンションを借りてくださり、家賃の半分を持っていただき、仕事専用の電話にFAX、交通費、書籍代なども全て経費で賄っていただいた上で最低保証の給料の上にボーナスまで。水揚げが収入を超えるまで5年余りにわたってお世話になりました。