秋篠宮さまが2021年誕生日会見で指摘した皇族の「公」と「私」の曖昧さ
結婚して渡米した眞子さん夫妻は、ニューヨークの生活を満喫しているようだ。現地の日本人社会でも評判がいいというから、世間の反対を押し切って結婚したことに、きっと後悔はないのだろう。
前回まで、眞子さんの結婚が「公」よりも「私」を優先したと批判されたことを書いてきた。これについて、秋篠宮さまは2021年の誕生日会見でこう述べられている。
〈彼女は結婚するまでの間、(略)常に公的なものを優先してきていると私は思います。(略)もし結婚するという、これは私的なことだとは思いますけれども、これを優先させたとしても結婚することを公にしてから既に4年経っているわけですね。もし、それを優先させた、優先させているということになれば、10年経っても20年経っても結婚はできないということになるかと思います〉
「『私』を優先する結婚は許されない」なら、国民の了解を得なさいということになり、秋篠宮さまが言うように皇族は結婚できないことになってしまう。「私」と「公」の境界が曖昧なことがよくわかるお言葉である。戦前のように、皇族にふさわしい結婚相手の候補者から天皇の勅許で決めるなら、あるいは国民から文句は出ないかもしれないが、今の時代には絵空事に過ぎないだろう。