「食べログ」賠償命令でグルメ番組が大ピンチ! “暗部”に乗っかり続けたテレビの罪
お店紹介や“食リポ”などの「グルメ企画」はテレビの人気コンテンツのひとつだが、そんな盛り上がりに一石を投じる判決が出された。
グルメレビューサイト「食べログ」の5点満点の評価点をめぐり、不当に下げられ客が激減したとして、飲食チェーンが損害賠償を求めた訴訟。東京地裁はサイトを運営する「カカクコム」に対し3840万円の賠償を命じた。
■運営会社が「独禁法違反」
「食べログの有料店舗会員でなくなった場合、経営上大きな支障を来し、著しく不利益な要請を受けても受け入れざるを得ない状況だった」とし、点を一方的に上げたり下げたりするのは独禁法違反になると明確に認定したわけだ。評価点を決定するアルゴリズム(計算手法)は飲食業界で疑問や不満の声があったが、客にしてみても、「公正じゃなかったのか」と言いたくなるというもの。飲食店情報サイトに詳しい広告プロデューサーが言う。
「金を払えば点数が上がるうんぬんの話は飲食店から直接、頻繁に耳にしました。それは数年前までの話で、最近はそこまで露骨な営業は聞かなくなりましたけど、もともと食べログは、自前の営業は持たず、代理店に任せているので、そうしたことが表ざたになっても、代理店が勝手にやったことで済ませようとしていたのではないかとの見方がありました」