八月納涼歌舞伎「東海道中膝栗毛 弥次喜多流離譚」は派手さとばかばかしさで暑気払いに正解

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 第1作のときは小学生だった市川染五郎と市川團子が10代後半となり、今回の実質的な主役。女形と早替わりに挑戦している。92歳の市川寿猿が劇中で後進の世代へのメッセージを読み上げ、ジーンとさせ、宙乗りで天に去っていく。ラストは、幸四郎・猿之助・染五郎・團子4人の宙乗り。

 とにかく笑わせようという芝居で、場面ごとは面白いが、演劇としては中身は何もなく、役者たちの才能と技能でもっている。その才能の無駄遣いのような気もするが、これくらいの派手さとばかばかしさでないと、コロナ禍の暑気払いにはならないから、これで正解だ。

(作家・中川右介)

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