島田洋七にビートたけしから救いの手 1000万円のギャラを折半してくれた
島田洋七の巻(下)
今回は弟弟子の島田紳助さんが「そのウソ、ホンマ?」と言われるほど、話を盛ってらしたという洋七さんから伺ったビートたけしさんとのエピソードを……。
漫才ブームが終わり、仕事が激減した洋七さんにたけしさんから「クラブで漫才するから俺んとこへ来い。おまえ金ねぇんだろ?」と連絡が入り、ギャラがいくらなのかも聞かずにたけしさんの元へ。
そしてクラブへ出向いた2人。
「たけしが言うんやから座っただけで何万円も取るようなもの凄い高級店やと思うがな。それが行ってみたら、高級店でもないし、裏口から事務所に入ってんけど、そない大きなこともないし、特に控室もないし、そのままのかっこうで舞台衣装にも着替えへんかったんちゃうかな?」
「たけしさんと洋七さんが来ることをお客さんは知ってはったんですか?」
■「バカヤロー! 漫才のギャラは折半に決まってるだろ!
「知らんかったんちゃう。どうせ内職(会社を通していない仕事)やろし、ポスターもなんも張ってなかったやろし。出て行ったらお客さんびっくりしとったからな。うわ~たけしや! 言うてー。30分ぐらい2人で漫才やったんちゃうかな? 全部アドリブ。しゃべるだけしゃべって。裏の事務所へ戻ったら、たけしがその店の名前の封筒出して『今日のギャラだ』言うて、帯封の100万円が10個で1000万円。それを『俺、おまえ、俺、おまえ』言うて半分の500万円くれたから、おまえは稼いでんねんから8対2ぐらいでえんちゃうんか? 言うたら『バカヤロー! 漫才のギャラは折半に決まってるだろ!』言うて、自分の500万円はセカンドバッグに入れていきよんねん。飯でも食わせや言うたら『おまえみたいにヒマじゃねぇんだ』言うて、サッサと帰りよったな」