爆笑問題・太田光の“キャラ変”に《まじでどうした?》と心配の声
その翌12日には「#太田光をテレビに出すな」がトレンドワード入りして話題になったが、批判とともに、驚きと心配を呟く投稿も散見される。なぜなら、爆笑問題は世相を切る漫談が人気。太田自身は2006年に学者の中沢新一氏との共著「憲法九条を世界遺産に」 (集英社新書) を上梓していたほどで、安倍氏の擁護ともとれる発言にネットがざわついたのだ。
また、事務所「タイタン」の名前の由来と公言する小説『タイタンの妖女』の著者、カート・ヴォネガット・ジュニアは太田の敬愛する小説家として知られる。彼は反体制の立場を貫いたし、さらに07年にはロイターのインタビューで、太田は自身のキャリアはチャールズ・チャップリンに刺激を受けているとして、〈ようやくここまでコメディアンやってきて、まして政治家以上に政治についてテレビで発言できる立場にいる。政治家になるとそれが一切できなくなる。そういうところには行こうと思わないですね。チャップリンのように、ああいうものを作りたいというのがいまだにあるので〉と答えていた。チャップリンは主演・脚本・制作・監督を担当した映画「独裁者」で、ナチスドイツやアドルフ・ヒトラーを痛烈に批判している。