広瀬すずや橋本環奈らがこぞって…ギャラも高くない舞台に人気女優が出演するメリット
最近舞台を経験したばかりの若手役者にも話を聞いてみた。
■毎日が一度きりの真剣勝負
「舞台は毎日が一度きりの真剣勝負。想像もつかないアクシデントがあったり、観客のリアクションも毎回違うものです。あの高揚した緊張感は、NGを出して撮り直しのテレビや映画に慣れてしまった私には貴重な体験でした。もう病みつきになりそうなくらい、たまらないですヨ」
若手人気女優たちの舞台進出に、芸能関係者が口を揃えるのは「昔から日本の芸能界には舞台経験が重宝される空気が常にある」という理由だ。
キャスティングの際、評価が“どんぐりの背比べ”だった場合、舞台経験の有無が明暗を分ける場合もあるといい、女優の格付けの重要なファクターのひとつになっているというのである。
橋本が、なぜたくさんのテレビドラマのオファーを蹴ってまで「千と千尋」に出たのか、引く手あまたの広瀬すずが、なぜ野田秀樹の演出でロンドンや台湾の舞台を経験したいと望んだのか……マネジメント側の話と、“病みつきになる”と話してくれた若手役者の話を合わせて考えてみると、その答えが透けて見えてくる。