流行語大賞で毎年指摘される“野球偏重説”に終止符? やくみつる氏が「ゴリ押し」否定発言
「私がねじ込んだわけではございません」
やく氏は開口一番、11月4日発表された今年のノミネート語30語に野球関連の言葉が6つ入っていると指摘。さらに、ノミネート語発表の直後には、「野球好きのやくみつるが野球関連の言葉をねじこんだのではないか?」という声がネットに上がったと語った。しかし、やく氏は、「私はむしろ、6つよりも減らした方が良いのではないかと申し上げました」と語りつつ、「ところが、今年は他の選考委員の方々が6つの言葉をいずれも強く押された結果、ノミネートされました。ということで、私がねじ込んだわけではございません」と、毎年流行語大賞に言われる「野球関連の言葉が多すぎないか?」との批判は自分には当たらないと、ネット上の「定説」を否定したのだった。
その一方で、やはり選考委員の姜尚中氏と辛酸なめ子氏の口からは野球関連の言葉が飛び出していた。辛酸氏はさらりと「希望の星である大谷翔平選手」と触れただけだったが、姜氏は今年の世相が暗かったと語りつつ、「何か光が欲しいなと思った時に、光をくれたのは野球でした」と選評のテーマとして言及。さらには、午後2時のトップテン解禁の前にもかかわらず、「あとで村上さん、出てきますけど」と、村上の受賞を漏らしてしまうなど、野球への強い思い入れがにじむ挨拶となった。
野球偏重の張本人とされるやく氏の口からは「多すぎないか」の一言があった一方、姜氏の口からは「光をくれたのは野球」という言葉が飛び出すという対象的な選考委員挨拶となったが、流行語大賞の裏事情に詳しいネットニュースライターは1つの可能性を指摘する。
「以前、流行語大賞の関係者から聞いた話なのですが、それは、『野球をゴリ押ししているのはやくみつるさんじゃない。彼はおとりとして振る舞っているだけ』というものでした。となると、野球をゴリ押ししているのは他の選考委員ということになるのかもしれません」
果たして、真相やいかに。