“キムタク信長”のさらなる差別化に2つの壁…岡田准一との「信長カブリ」と「25歳の自分超え」
今回は上映3カ月前から大々的なプロモーションがスタートしているが、背景には木村に対するジャニーズ事務所の大看板として「さらなる差別化を目的としていたのでは」という見方もある。
中でも、同じタイミングで信長役を務めている元V6の岡田准一(42)の存在は大きいともっぱらだ。1月からスタートした松本潤(39)主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」で、いみじくも岡田が信長を演じているのだ。
岡田は32歳の時に「軍師官兵衛」で大河初出演にして初主演。翌2015年には、「第38回日本アカデミー賞」で主演映画「永遠の0」が最優秀主演男優賞、「蜩ノ記」が最優秀助演男優賞を獲り、男優賞で史上初めてダブル受賞する快挙を達成した。以降、2017年に「海賊とよばれた男」、2018年に「関ヶ原」、2019年に「散り椿」で優秀主演男優賞を受賞し、本格派俳優としてのキャリアを築いているだけに、木村と「レジェンド&バタフライ」を不動のものにし“信長カブリ”に目を向けないようにしたのではないかというのである。
エンタメライターの伊藤雅奈子氏は別の角度でこう分析する。