ある老演劇評論家の観劇中の行為が話題…「老害」について考えた
今演劇界で話題になっているのが、ある老演劇評論家の観劇中の行為である。
俳優で演出家の井上裕朗氏のツイートによれば、すでに芝居が始まっているところにその老人は遅れてやってきた。小劇場では遅れてきたお客さまは、開演中に客席奥までたどり着けないので、あらかじめ確保した入り口近くの端の席に誘導される。
しかしそれが気に入らなかったらしく老人は大声で文句を言い始め、「だったら帰るよ」と捨てゼリフを残して出て行ってしまった。その声の大きさは「芝居を一度止めてやり直したほうがいいのではないかと思うレベル」であったそうだ。
井上氏は「演劇文化を愛しているであろう評論家がそんなことをするなんて」と驚き「とても悲しい」とつづっている。
さらに私の友人は、この老評論家を後日違う芝居で目撃した。今度は開演15分前にやってきたが、「関係者席」と書かれた席にどかっと座った。係の女の子に「そこは遅れてくるお客さまのために空けてあるので別のお席にご案内します」と言われ(こないだと逆だ。どっちに座りたいんだよ)、「俺は招待客だ。関係者だ!」と動かなかった。しかも開演中にガタガタ音を立て、なんと休憩中に帰ってしまった。なんたる傍若無人な態度の悪さ。