K-POP「SKY GIRLS'」“奴隷契約”問題の落とし穴を識者が指摘「契約内容にも疑問を持つことが大事」
今回の件は、韓国の事務所が母体という特殊事情もあった。
「韓国は欧米と同じ契約社会。事務所側は契約にのっとっているのだから裁判を起こしても主張が通ると思っていたはず。今回、裁判が日本だったからタレント側を守る内容になったが、韓国で契約し、韓国で裁判となったら状況は変わっていたかもしれません。とはいえ日本でもこうした契約問題は多く、親が違約金を払って事務所を抜けた例や仕事がないのに専属契約に縛られて活動ができずにいるタレントも少なくない」(芸能関係者)
アーティストの楽曲やミュージカルの振り付けを行うコレオグラファーのavecoo氏がこう言う。
「セクハラまがいは論外ですが、自分で見極める必要性は高まっていると思います。一方、最近はSNSで“バズる”ことが常態化して簡単に有名になれると考えていることも少なくない。一瞬バズることはできても、継続することが難しいという現実に気づいておらず、そのために事務所の力が必要な時もあります。人に見られる仕事ゆえ、自己努力が必要なのは確か。事務所に所属していたとしてもタレントの自己責任の範囲は広がっています。事務所所属の有無にかかわらず、セルフプロデュースの意識を強く持つべきだと思います」
アイドル志望者はますます若年化が進んでいるが、エンタメの現実は甘くはないし、すぐそばに落とし穴があいている。