「ドリームコンサート2023」釜山ルポ アフターコロナもK-POP勢の層の厚さと熱気を実感!

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 27日、韓国・釜山のアジアド主競技場で開催された「ドリームコンサート2023」。毎年K-POPの“今旬”アーティストが集結する定番イベントで、次代のK-POP界を担う逸材が集結していると聞き釜山に向かった。

 1995年から始まった同イベントは29回目。例年はソウルで開催され、釜山では初開催。BTSの活動休止前コンサートを含め、2030年の釜山万博に向けた観光誘致のために開催された。大韓航空の国際便に乗ると、機内説明にK-POPタレントたちが登場。韓国の芸能事務所がプロデュースし、BoAやBLACKPINKらが起用され、まるでMVのよう。微細なところにもエンタメ要素が組み込まれ、K-POPファンでなくとも高揚させられる。

「アジアド主競技場」は釜山から1時間程度

 会場のアジアド主競技場は釜山の中心街から地下鉄を乗り継いで1時間程度。競技場までの通りには屋台と、スポンサーブースが並び、中に入ると売店がないので、屋台で腹ごしらえをする人も。観客は10代後半から20代前半の若者が多く、外国人は20代後半から30代、欧米人の姿も目立った。

 例年だと満席なのだが、場所が釜山ということで会場の埋まり具合は8割程度。それでもコロナ禍を終えて、若年層がこれだけ集まっていることが新鮮だった。マスクをしていない分、若い男性のメークも目立つ。

2曲歌うと次のアーティストへ

 午後6時に開演すると、2曲歌うと次のアーティストへと目まぐるしく変わっていく。アフターBTSのボーイズグループの特徴として、BTOB(ビートゥービー)、JUST B(ジャストビー)とBのつくグループ名が多い。ファッションは“スタジャン”が多く、若返り感があった。

 オーディション番組出身の「少年ファンタジー」は20人以上で揃ったダンスパフォーマンスを披露。AKB48がデビューしたときの若さと人数の圧を久々に感じる。今後まだオーディションで選抜されるというが、このままデビューしてもファンが付くのではないかと思うほどである。ちなみに、日本人のメンバーも在籍している。

海外から参加しても大満足

 会場ではガールズグループでは、ITZY(イッチ)のほか、OH MY GIRL(オーマイガール)、NMIXX(エンミックス)、DREAMCATCHER(ドリームキャッチャー)、EVERGLOW(エバーグロー)らが人気。

 ボーイズグループでは、TEMPESTやオオトリで登場したBTOBの歓声が多かった。どのグループもダンスのクオリティーはハイレベル。角度も一糸乱れず、さらに常に決め顔をしているので撮影しやすい。ダンスで決め顔できるのは、十分な筋力で軸がぶれないから、余裕ができるのであって、スキルの高さあってこそでもある。

 とにかく、どのアーティストもパフォーマンスが高く、中だるみがないのがK-POPのフェス。海外から参加しても満足度は高いというK-POPファンが多いのも納得で、約4時間の公演もあっという間。K-POP勢の層の厚さを実感するイベントだった。

 同番組は韓国のテレビでは生中継で放送し、6月18日にはさいたまスーパーアリーナで初の海外公演「2023 DREAM CONCERT in JAPAN:Hello, My Friends!」も開催される。出演者は異なるが、こちらも期待だ。

(取材・文=岩渕景子/日刊ゲンダイ)

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