フリーアナ永井美奈子さん生涯の夢 「日本で一番敷居が低いクラシックコンサート」を目指して
元日本テレビアナウンサーの永井美奈子さん(58)。やりたいことは、好きなクラシックのコンサートのプロデュースと、コロナ禍で活動できなかった若い世代の応援という。
■コロナ禍に24時間配信ライブを
きっかけは、私と同じくクラシック好きの主人が東京・西麻布にある霞町音楽堂というキャパ100人弱のライブハウスを趣味で始めたことです。2018年でした。そこはすぐに知人のバイオリン屋さんに引き渡すことになったのですが、主人が私を「相談役で残してください」と言ってくれて。直後、20年のコロナ大流行で多くの音楽家が仕事を失う事態に。世界中の夏のコンサートがすべて中止になり、海外で演奏していた方たちもまったく活動できなくなりました。
あるバイオリニストがウーバーイーツを頼んだら、偶然にバイオリニスト仲間が宅配してきたこともあったと。仕事がなくてバイトしてたんです。
私は「これはまずい」と考え、霞町音楽堂に配信設備を入れ、配信ライブを開こうと計画。でもまだ配信ライブのやり方もわからなければ見る人も少ない。私は日テレ時代に「24時間テレビ」を経験してましたから「24時間配信ライブをやれば話題になるんじゃないか」とひらめきました。「クラシック史上初」という売り文句がつきますし(笑)。
人気の音楽家も夏までは空いてると思い、普通なら、こんな小さな場所で演奏しない有名な方にオファーしたらOKしてくださった。