美川憲一がジャニー氏性加害問題に言及した重み…“オネエキャラ”転身までの苦難の道のり
「ずっと知ってましたから、どっぷりでしたよ」
9月11日に東京・六本木で行われた「美川憲一ドラマチックシャンソン2023」に出演した歌手の美川憲一(77)が、ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題について初めて口を開いた。
「言えない空気というか、触れてはいけない、マスコミの方たちもそうだったと、あの時代はみんなそういう気持ちで触れてはいけない、その話を言ってはいけないっていうそういう時代でしたから、もうちょっと早めに事件なり、何かしたら、もっと被害者が出なかったんじゃないかなと思います」
こう語った美川について、デビューの時から知る音楽関係者はこう話す。
「今でこそ美川の〝オネエキャラ〟が全国的に浸透していますが、デビュー時は男装の美少年キャラでした。曲が大ヒットしても、カミングアウトできずに悩んだ時期が長かった。それだけにジャニーさんのことは他人事でなかったんだと思います」
美川は、昭和の大作曲家と言われた故・古賀政男氏に師事。1965年に日本クラウンから青春路線の曲「だけどだけどだけど」でデビュー。美少年歌手として売り出されたが、翌年ムード歌謡路線に転向した。