“ジャニーズ解体”では膿出し切れず…東山社長の見て見ぬふりと嘱託社員・白波瀬傑氏の雲隠れ

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調査報告書で前言撤回

 もう1つが、長年ジャニーズの名物広報としてマスコミ対策を担い、“メディアの沈黙”に加担したとされる白波瀬傑前副社長が、ジャニー氏の性加害について全くコメントしていないことだ。

 前回の会見で副社長を退任し、退社したと発表されていた白波瀬氏だったが、嘱託社員として残っていることが朝日新聞デジタルの報道で明らかになった。

 1975年にジャニーズ事務所に入社したとされる白波瀬氏は、82年から広報宣伝を担当し、96年に取締役に就任後、専務、副社長と社の重責を担ってきた。

「白波瀬さんは、23年1月の代表取締役就任後も広報宣伝業務を行っていましたが、ジャニーさんの性加害の事実を認定し、謝罪した9月7日の記者会見の直前に突然退社したことになっていました。しかしその後、現在も同社に関わっていることが発覚。古くからジャニーさんを最もよく知る一人がこの件について話さないことには、これまでの膿が一掃されたことにはならないでしょう」(芸能ライター)

 外部専門家による調査報告書によると、被害者の証言から1950年代から行われていたジャニー氏の性加害について、白波瀬氏は当初、《ジャニー氏が性加害を行っていたとは考えていない》と話していた。しかし再度のヒアリングで白波瀬氏は次のように前言を撤回し、ジャニー氏の性加害は事実であると認める証言をしている。

《私が現場マネージャーだった時、他のプロダクション関係者から『おたくの社長はホモなのか。』と言われたことがあり、芸能界に広くそのような認識が広まっていたことは知っていた。》

《ジャニー氏のホモ・セクハラについて、メリー氏が話したことはなく、話し合える雰囲気でもなかったし、ジャニー氏に直接聞くこともできなかった。》

《ジャニー氏が世話になっていた人の子息がジャニー氏から性加害を受けたと最近被害申告したことを知り、ジャニー氏が性加害を行ったのは真実だろうと思うに至った。》

 ジャニー氏の性加害でキーマンといわれる白波瀬氏が、表舞台に姿を現すことはあるのか。

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