常に「やりすぎ」なくらいに取り組む 俳優・大沢たかおの根底にあるのは「喜び」
大沢はモデルとして活躍した後、俳優の世界へ。いきなり「月9」の「君といた夏」(フジテレビ系)でドラマデビューを果たすと、4クール続けて連ドラに出演した。その間の「カミさんの悪口2」(TBS系)で共演したのが、田村正和だった。
田村に酔ってからむ役を演じた大沢だが、うまくできず、何度も何度もやり直すことになってしまった。そんなときも田村は何も言わずに付き合ってくれた。そこで主役を担う人のたたずまいを学んだ。その4年後、「美しい人」(TBS系)で再共演。撮影中は何も言われなかったが、打ち上げで田村は「彼の成長に本当にびっくりした」と大沢を名指しで称えたのだ(テレビ朝日系「徹子の部屋」23年9月29日)。
俳優として開眼した彼は「JIN-仁-」(TBS系)で、知っている人が誰もいない時代にタイムスリップしてしまう主人公を演じた。その「孤独」を感じるために、知人がいないイギリスで2カ月半暮らし、体験した「寂しさ」を役作りのベースにした(TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」23年9月22日)。
常に、やりすぎなくらい取り組む彼の根底にあるのは「みんながびっくりしてくれるのがすごいうれしい」(「徹子の部屋」=前出)という思い。だから、大沢たかおは常に見るものを驚かせ続けているのだ。