「光る君へ」が挑む“非オワコン”の証明…NHK会長は過去最低記録する大河&紅白の予算20%削減に言及
「光る君へ」の初回視聴率の過去最低は、前作「どうする家康」が歴代ワースト2位を記録したことの後遺症と見る向きもあるが、一方でNHKはよしながふみ氏の同名漫画が原作の「大奥」をヒットさせるなど、歴史ドラマ作りには、定評があるのも事実だ。
「男女が逆転したという一見ファンタジーな世界観でありながら、史実をベースにした『大奥』のヒットと『どうする家康』の失敗を受け、『光る君へ』は大規模予算を注ぎ込んだ豪華さで売るよりも、堅実に今まで描かれていなかった平安時代に生きる人の闇や女性や男性それぞれの生きづらさを描こうとしているように見える。
演技力に定評のある役者たちで堅実に描こうというNHKの意気込みを感じます。ただ、複雑で難解な人間関係や文化や世界背景なので、吉田羊の藤原詮子みたいに、姉弟なのか、親子なのか、夫婦なのかが分かりにくい演出は視聴者の混乱を招くリスクがあります。それぞれの年齢や見た目の差によって、登場人物の関係性をクリアにさせることができれば、見ごたえのある大河ドラマとしても楽しめるでしょう」(同)