著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

坂田利夫師匠の芸人魂「お客さんの前に出たら(痛みを)忘れとんな。アリナミンが出るんやな」「アドレナリンや!」

公開日: 更新日:

坂田利夫師匠の巻

 昨年末、お亡くなりになった坂田利夫師匠(享年82)。私も1985年に初めてお目にかかって以降、楽屋やテレビ局はもちろん、何度もロケでご自宅へ伺い、40年近くお世話になりました。

 代名詞はみなさんご存じの「アホの坂田」でしたが、素顔はシャイでダンディーで優しくて、いらっしゃるだけで、その場が明るくなる師匠でした。

「おはようございます!」と挨拶すると「おはようさんさ~ん!」や「グッドモーニング!」。「お疲れさまでした!」には「お疲れさんさん、ありがとさ~ん!」「サンキューベンジョマッチ!」の後にこぼれるような笑顔で「また、頼むわな~!」と手を振り頭を下げて、さっそうと帰って行かれました。

 若い芸人やスタッフにもいつも「(君は)いくつや?」「頑張りや、この世界は辛抱やからな」と励ましの言葉をかけておられました。セキュリティーの厳しくなった今ではもうできなくなりましたが、20年以上前には出会ったヤクルトレディーさんを連れて楽屋入りし「なんでも好きなもん飲めよ~!」と芸人、スタッフ関係なく集合をかけて、支払いが終わると「ディナーの金がなくなったわさ~!」とひと笑いをとって楽屋へ行かれました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動