今村昌平と日活女優編(4)吉村実子のデビュー作「豚と軍艦」は、戦後日本の膿を浮き彫りにした重喜劇
「吉村実子さんが、実は映画の主役」
「豚と軍艦」(1961年)は、山内久脚本による今村昌平の監督第5作。「今村昌平 全作品を語る」(キネマ旬報社)によれば、最初は横須賀の米軍基地とやくざの小さな話だったが、山内が横須賀一帯に広がったスケールの大きな話にしようと言い出したとか。物語は、もぐり売春のあがりで暮らす横須賀…
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