「はぐれコキリコ」で紅白出場の成世昌平さんは現在“民謡の伝道師”に…「人生の大切な軸です」
成世昌平さん(歌手・72歳)
年末の風物詩・NHK紅白歌合戦に出場する演歌歌手がめっきり減った。民謡となると、なおさら。演歌や民謡のファンは物足りないだろう。2002年、民謡で鍛えた喉で、♪あぁ~はぐれコキリコ~とのびやかに歌い上げていた成世昌平さんは、紅白出場はかなわなかったが、可能性大とみられていた。成世さん、今、どうしているのか。
成世さんに会ったのは、東京メトロ・神谷町駅から徒歩10分のラジオ日本東京支社の会議室。
「去年11月に新曲『あんちゃん』を出しましたので、今日はそのプロモーションでラジオ番組に出させていただきました。『あんちゃん』は『はぐれコキリコ』を作詞してくださった、もず唱平先生が『君は民謡が元だから、望郷がテーマの曲が合うんだ』とプロデュースしてくださった歌なんです」
成世さん、まずはこう言った。新曲は久しぶりかと思えば、毎年リリースしているそうだ。
「演歌や民謡を聴いてくださる方は年配の方が多いので、パソコンやインターネットを駆使して配信やダウンロードして聴ける方は少なく、やはりCDを出すことになります。でも、売れ行きは右肩下がり。街の個人経営のCDショップは少なくなり、年配の方はネットで購入もできない方が多いですから、なかなか届けられません。コロナでなくなったコンサートは、去年からポツポツ回復してきましたが、まだまだ感染を恐れて出てこられない方も多い。だから、がんばらないといけないな、と思っています」