「警察密着24時!!」不適切内容で即打ち切り、社長減給…テレ東の厳重&迅速対応は大正解だった
迅速かつ厳しい処分対応だった。テレビ東京が昨年3月に放送した「激録・警察密着24時‼」で、不適切な内容があったと公式サイトで5月28日に公表。3日に番組担当者と監督責任者に減給などの処分を発表したが、さらに同社の石川一郎代表取締役社長は2カ月間役員報酬30%返上、加藤正敏常務取締役は2カ月間役員報酬10%返上、当時の制作局長は減給、番組プロデューサーは出勤停止5日などの処分を発表した。
また30日の定例会見で石川社長は、視聴者と関係者に迷惑と誤解を与え名誉を傷つけたことをわび、番組を打ち切る方針を明らかにした。
公式サイトによれば、「不適切な内容」の具体的な中身はこうだ。人気アニメ「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げ、「4人が逮捕された」と放送していたが、うち3人が不起訴になっていたことに言及しなかった。また登場した会社が「鬼滅の刃」が描かれた商品を中国へ発注していたと放送したが、事実確認をしておらず、放送後、会社から「そのような事実はない」と指摘を受けた。さらに警察署内での捜査員同士の会議の様子を捜査の最中に行われたように放送したが、実際は事後に撮影した再現だった。また「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」などのテロップは行きすぎた演出だった。