「ホッとしています」阪神藤川監督が“二重の意味”で安堵したワケ…首位広島と1.5ゲーム差に再接近
「良い週末になったと思うのでホッとしてます」
阪神の藤川球児監督(44)は20日の広島戦後にこう言ったが、二重の意味で安堵したのではないか。
超満員の甲子園で広島に連敗して迎えたこの日、3連敗を阻止したのが、指揮官が15日のヤクルト戦から4番に指名した佐藤輝明(26)だった。
初回と五回、ともにバックスクリーン左に本塁打を叩き込んだ佐藤輝は、4安打6打点の大当たりで、ドラフト1位左腕・伊原陵人(24)のプロ初先発、初勝利に花を添えた。
4番に座ってからの佐藤輝は計5試合で19打数9安打の打率.474、3本塁打、9打点と絶好調。1年目から3年連続で20本塁打以上をマークしながら調子の波が激しく確実性に欠ける面はあったが、テレビ解説をしていた広島OBの大野豊氏も、「本塁打は力みないスイング。こういう打撃を続けると安打も増えていく」と評価。
藤川監督が今季のキーマンとした未完の大器に、いよいよ覚醒の時が訪れつつあるのかもしれない。