旧ジャニーズ性加害問題はSMILE-UP.との調停がスタート ブラックボックス化した補償額の算定基準は明らかになるのか
「スマイル社が調停を申し立てたのは、『当事者の会』元代表の平本淳也氏が最初で、石丸氏は2例目です。スマイル社が補償額を提示しそれを受けるかどうかではなく、このふたりは損害賠償請求の形で交渉を行っていたのですが、平行線が続き、スマイル社の費用全持ちとの条件が提示されたこともあって、調停へと交渉の場が移ったのです」と、補償問題に詳しい法曹関係者は言う。
それでスマイル社が補償対応を委託する「救済委員会」との間に、調停委員が加わった。ブラックボックス化している補償額の算定やその基準が明らかになっていくか不透明だが、10月11日に決まった次回調停が注視されている。
平本淳也氏はこう言う。
「この調停という方法は僕の策の一つでもありました。さらに言えば、調停の利用は、被害の有無から問題提起してますので決して補償額だけの話ではありません。僕と石丸は『特例措置』とのことでしたけど、申し立てれば同じように交渉できるとの期待から、調停を考え、すでにその準備をしている被害者が何人かいます。石丸の主張への回答が次回あるとみられ、被害者の多くがかたずをのんで見守っているところです」