著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

永野は「お笑い界の反逆者」だ トークでまさかの再ブレークを果たした

公開日: 更新日:

「孤高のカルト芸人」の異名をとるピン芸人の永野は、2015年ごろに「ゴッホより普通にラッセンが好き」と歌って踊るネタで大ブレークを果たした。ただ、その後はテレビに出る機会も少しずつ減っていき、世間からは忘れられた存在になっていた。

 しかし、そんな彼が最近、まさかの再ブレークを果たした。最初のブレークのときには1つのネタだけで注目されていて「一発屋芸人」のような扱いを受けていたが、今ではしゃべりの面白さが評価されていて、トーク番組などの仕事が増えている。

 レギュラー番組の「永野&くるまのひっかかりニーチェ」をはじめとして、テレビ、ラジオ、YouTubeなど幅広いメディアで活躍を続けている。今の永野は、正確には再ブレークしているというよりも、実力が評価されて地に足のついた活動を行っているという印象が強い。

 彼の人気に再度火がつくきっかけとなったのは、数年前にYouTubeを始めたことだった。

 もともとパーソナルな部分をあまり表に出したがらないタイプだったのだが、ここで自分が好きな洋楽や映画の話をしたところ、それが面白いと評判になった。ここで初めて、謎めいた芸風の彼の文化的な一面にスポットが当たるようになった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  3. 3

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    西武・鳥越裕介ヘッドコーチ「厳しく指導?僕は基本、怒らないんですよ。ただ…」

  1. 6

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  2. 7

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 8

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  4. 9

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  5. 10

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言