フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

公開日: 更新日:

「まさにフジテレビの落日を見た感じです」

 元フジテレビの芸能評論家・中野義則氏はこうだ。

「フジテレビにとって正念場の会見でしたが、新社長を含む経営陣全員が崖から落ちて行くのを目の当たりにした気がします。まさにフジテレビの落日を見た感じです。登壇したフジ・メディア・ホールディングス社長の金光修さん(70)はその昔、深夜の『NONFIX』という番組で編成を仕切った時、『この番組は天下国家にツバを吐くものだ』と言っていたのを覚えています。巡り巡って、ツバを吐かれる側の人間になってしまったように見えました。日枝さんをはじめ、ロートルがトップに居座り続け、それがあらゆる問題の遠因、土壌になっているのに、その認識すらないのですから、どうしようもない」

 フジテレビは中居と被害女性の間のトラブルを把握後も中居がMCの番組や特番を1年半も継続。番組の存続について中居に対する配慮が働いたのかという質問については否定していたが、「元SMAPジャニーズ事務所にいた中居をフジテレビの方から切れるわけがない。蜜月どころかズブズブですから」と言うのはさるフジテレビ関係者だ。こう続ける。

「会見に登壇したフジ・メディアHDの金光修社長は日枝相談役について“現在のフジテレビの企業風土の礎をつくっているのは間違いない”と発言していましたが、金光社長もどっぷりその風土に乗っかった上で現在のポジションを築いてきました。というのも金光社長の元妻でフジテレビの社員プロデューサーだった重岡由美子氏はフジテレビから旧ジャニーズ事務所に現役出向した後、取締役に就任していますから。組織ぐるみでズブズブの象徴的人物と言えます。フジ側が旧ジャニーズの中居くんを特別扱いした上での忖度は言わずもがなです」

 自局の女性社員の犠牲の上に成り立つ番組などおぞましい限りだが、その結果スポンサー離れに拍車がかかり、フジテレビ崩壊が現実味を帯びてきている。フジテレビとスポンサーの架け橋をしてきた広告プロデューサーはこう言う。

「設置した第三者委員会による調査がまともに行われれば、日枝さんを筆頭に現経営陣は全員退陣を求められるでしょう。そうでないと、スポンサー企業も一度CM停止をした手前、上げた拳を下ろせなくなります。春の改編期も近くて、フジとしてはスポンサーを戻さなきゃならないから焦っているのでしょうけど、日枝さんの首に鈴をつけることすらできていなかった。港社長ら2人の辞任ではトカゲの尻尾切りと言われて当然ですし、世の中の不信感をさらに助長させてしまった。何のための会見だったのかと思ってしまう」

 お台場から聞こえるフジテレビの断末魔の叫び。ジャニーズの呪縛が骨に絡んでいる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  4. 4

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 5

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  1. 6

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 7

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  3. 8

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 9

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」