「美白の女王」鈴木その子が急死
悲しみに暮れた鈴木はこれをきっかけに健康を維持しながらのダイエット法の研究を始める。80年にはその研究の成果をまとめたという「やせたい人は食べなさい」が100万部のベストセラーになった。
その後、「ダイエットのカリスマ」として経営する「トキノ」は会員制で、鈴木その子式の健康食品を売る会社として成長。さらには美白化粧品なども販売し、事業家としても注目を集める。ホテルニュージャパンなどの経営者として知られた横井英樹氏の田園調布の豪邸を13億6000万円で購入し、マスコミの注目を集めた。
90年代後半にはテレビ出演の機会も増え、独特の白塗りメークとユーモアのあふれる話術も受けて、98年ごろから大ブレークし、99年から00年にかけては「笑っていいとも!」にも準レギュラーで出演。また、水着姿で週刊誌のグラビアに出演したりとそのサービス精神も話題となった。
鈴木は同年9月ごろから風邪をひき、なかなか治らないまま、2、3時間の睡眠で仕事をこなしていた。10月には初めてパリコレにも出展し、その前後の激務が重なったせいか、帰国後はさらに体調が悪化。車いすで移動しながら仕事を続ける生活だった。