有名人相手に日本でひと稼ぎしたアニータ・カステロ
■1989年8月
昨年11月、長野県の建設業厚生年金基金の元事務長が24億円を横領、タイ人女性に貢いで逮捕された事件が話題になったが、01年にも青森県住宅供給公社の経理担当が14億円を横領して、チリ人妻アニータ・アルバラードとの生活につぎ込んだ事件が発覚している。この事件では経理担当男性が懲役14年となる一方、チリ人妻は祖国で半ば英雄扱いで女優活動やCD発売などで活躍。横領男性はまさに踏み台にされた形だ。
ところで、アニータといえば、もうひとり、当時巨人の若きエースだった桑田真澄投手が利用されたともっぱらだった女性がいる。89年1月に桑田投手(当時20)の熱愛報道が流れたが、相手はハワイ出身のタレント、アニータ・カステロ(当時20)。
前年12月初め、2人は球団関係者の紹介でパーティーで出会って、意気投合した。桑田がアニータの帰省に合わせてハワイに飛んだ姿が写真誌にキャッチされ、さらに、アニータの実家で大歓迎を受けたという。
もっとも、桑田は「勘弁してくださいよ。ただの友達なんですから。彼女は英語を教えてもらっている外国人の友達のひとりです。どうして、友達と食事しただけでこんなに騒がれるのかなあ」と当惑のコメント。その後は4月1日、アニータは桑田が登板する東京ドームでの西武とのオープン戦に現れるなど熱愛の行方が注目を集めた。