「アルマイトのカップで返礼」 斎藤洋介さんが語る山岳部と酒
なみなみと注いだら1合ぐらいになるんじゃないかな。それに一升瓶から直に日本酒を注がれ、先輩が5人いたら、返杯で少なくとも人数分の5杯は飲むのが礼儀。
だから、飲み慣れてない15、16歳の高校1年生にはキツイ、キツイ。最後の返杯を飲むときは、すでにベロベロでしたね。
■貧乏学生でも酔えた合成酒
山岳部の3年間でそれなりに鍛えられ、また部長になったから、後輩もしっかり鍛えて、酒飲みの素地ができたんですよ。
顧問の先生は黙認してましたね。注意されたって記憶はホントにない。年も10歳と離れてなかったので、先生というより話の分かる兄貴的な存在でしたね。
今でも、たまに実家に帰ると先生と飲むことがあって、四十数年前にタイムスリップして思い出話に花が咲きますよ。
その後、大学に進学してからも飲んでばかりいました。というのも、僕が入学した69年といえば大学紛争真っ盛り。学校はロックアウトされて授業がなかったから。