「アルマイトのカップで返礼」 斎藤洋介さんが語る山岳部と酒
それでも友達と会うために大学に行って、やることといえば、近所で酒買ってきて校舎の中で飲んじゃうとかね。貧乏学生だから居酒屋にも行けないわけです。
たまに行くとしたら、新宿の紀伊国屋書店本店の裏手にあった「コウメイ酒場」。ここは確か、日本酒の合成酒がお銚子1本70円で、タクアン2切れ10円。新宿どころか都内でも指折りの安い赤提灯でした。
合成酒って、今の若い人には耳慣れないと思うけど、アルコールにいろんなものを混ぜてつくった日本酒の代用品。安くて酔えるから昭和20~30年代は重宝したんだけど、体にはよくない。お銚子が2本空くか空かないうちに頭がガンガンしてくる。ただ、500円もあったらベロンベロンになって、それでもお釣りが来たから、頭痛覚悟で飲んでたな。
そんな過去があるからか、僕はどちらかといえばウイスキー党です。学生時代はサントリー・ホワイト専門で、役者になってからはバランタインのファイネスト。
バランタインは他に12年物から30年物まで市販されてるけど、手頃な値段で飲みやすいファイネストで十分。角瓶だから旅行バッグにすっぽりと収まるのもいいね。難点を言えば、酒屋やスーパーによっては売ってないこと。
さすがに、以前のように休日は朝から飲むなんてのはできなくなったけど、体調を考えながら末永く付き合っていきたいかな。