ダイヤモンド映像を復活させた松坂季実子の迫力ボディ
太めが好きでない村西監督であったが、売れる売れないの嗅覚は鋭敏である。
女子短大生は松坂季実子と命名され、デビュー作タイトルは、撮影現場で日比野たちが叫んだ「でっ……けー!!」にちなみ、「でっか~いの、めっけ!」(89年2月1日発売)となった。
監督は沢城昭彦。口ひげがアクセントとなり、真冬でも小麦色の顔、低音の声が女心をもろに刺激する。黄金に輝くチェーン、ロレックス、白いメルセデス。
女にまったく縁のないAV監督が大半のこの時代にあって、珍しく女に不自由してこなかった男だ。年齢は村西監督と同じ団塊の世代。歳月は沢城昭彦にいぶし銀の魅力を与えることはできても、彼の魅力を衰えさせることはいささかなりともできなかった。
相手役が沢城監督でなかったなら、松坂季実子のデビュー作はどうなったかわからなかった。
疑似本番がまだ主流だったこの頃、偽りのない真性本番に身を任せる短大生。視聴者は、真っ白な乳房の迫力に圧倒された。