脊柱菅狭窄症<3>体重16kg減 便座から立てなくなり手術決意
「手術は怖い。絶対嫌だと思いました。ただ、痛くて眠れないので、強い睡眠薬を処方されて帰ったわけです」(曽我氏)
この時、すぐに手術を受けていたら、「脊柱管狭窄症」の手術は通常、1~3時間程度といわれている。
しかし、曽我さんが手術室に入ったのはそれから遅れること1年半後の昨年9月で、その間も症状が急速に進み、10時間に及ぶ難しい手術になった。
手術を行う2年ほど前まで体重が73.4キロもあった。それがわずか2年間で57キロまで落ちてしまう。頬もこけて、社員たちによく笑顔でジョークを飛ばしていたあの面影も消えていた。
たまに会った友人たちから、「がんではないか」と、心配されたという。
寝ても覚めても腰周辺に激痛が走る。痛みで寝返りも打てない。一睡もできない日が続いた。
食欲もなくなり、休みなく押し寄せる拷問のような激痛に、歯を食いしばって耐える日々。体重が落ちて当たり前である。