著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

お酒を飲まない人の肝炎は「2型糖尿病」の低血糖リスクを上げる

公開日: 更新日:

■自己判断で放置している人も

 NAFLDは、欧米で20~40%、日本で9~30%と報告されていて、12年の日本での大規模調査では29.7%という数字が出ています。エタノール換算で男性30グラム/日、女性20グラム/日未満の飲酒量でNAFLDを発症し、ほとんど進行しないNAFL(非アルコール性脂肪肝)と、肝硬変や肝臓がんの発症につながるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)に分かれます。

 NAFLDは血液検査や画像検査で診断がつきますが、NAFLかNASHかは、生検を行い病理学的に鑑別するしかありません。

 NAFLDが判明したからといって、つらい肝生検を全員に行えるわけではないので、NAFLDが判明したら、すべからく、その症状を進ませないための治療が必要です。

 それは、肥満があるなら食事運動療法による減量(まずは、体重マイナス7%を目指す)、糖尿病、高血圧脂質異常症などの基礎疾患があるなら、それらに応じた薬物治療になります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…