医師が患者から教えてもらいたいこととは? 在宅診療の名医が語る

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 がんやリウマチ、アレルギーの増悪など炎症性の疾患では、間欠的な発熱になることが多い。感染症で38度の熱が継続的に出るとつらくて苦しく、身動きが取れないような場合がほとんどだ。しかし炎症性の疾患の場合には、39度近い熱が出てもだるくて倦怠感はあるが、「意外に動ける」ケースが多いのだという。

■痛みの種類をしっかり伝える

 痛みは、痛む場所をピンポイントで指し示すことができるのか、刺すような痛みなのか、重だるい痛みなのか、痛みの種類をしっかり伝える必要がある。それにより効果のある薬も異なる。

「痛みは患者さんにしかわかりません。ですから、どんな痛みかを特に正確に伝える必要があります。しかし、筋肉や骨格系の痛みなのか、重だるい内臓系の痛みなのか、自分自身でも区別できない場合もある。実際に胸部から腹部にかけての痛みは、心筋梗塞の前兆としての痛みと胃の痛みの区別はつきにくいし、胆嚢炎と腸炎の痛みもわかりづらい。そこで大切になるのは、それ以外の情報です」

 胃腸炎なら前日からの食事内容や食べた量、吐き気や下痢などその他症状をしっかりと確認する必要がある。心臓の痛みには、高血圧や頻脈、不整脈など何かしらの心臓系の持病があることが多いため、その既往について説明することが大切だ。

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