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森大祐整形外科医

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

1週間で2度の脱臼…「何度も繰り返すよ」と整骨院で忠告された

公開日: 更新日:

 高校時代、サッカーのプレー中に肩が脱臼し、耐え難いほどの激痛を経験。救急外来に当直でいた整形外科医に肩をはめてもらい、それからは普通にスポーツをしていたのですが、約1年後、また肩の脱臼を起こしました。

 この時は、行きつけの整骨院で治療を受けました。ベンチに腹這いに寝て、腕を垂らして少し引っ張り肩をはめる「スティムソン法」という整復方法で肩は元通りになりました。

「これで2回目か。脱臼はクセになるよ」

 帰り際、整骨院の先生に言われました。「外したら戻してあげるけど、整形外科に行って、ちゃんと診察を受けたほうがいいよ。試合中に外れたらどうする」とも。しかし病院は診察に時間がかかる。私はもう少し様子を見ようと、考えていたのです。

 ところがその1週間後。またもや「ごきっ」と……。整骨院の先生によれば、この脱臼は“たまたま”じゃない。1週間のうちに2度脱臼を起こすようになれば、3度目も十分にありうる。そうならないためにも、今度こそ整形外科医に、それも肩関節を専門とする医師に、ちゃんと診てもらって、とクギを刺されました。

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