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森大祐整形外科医

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

脱臼の後に医師が応急処置 レントゲンでは整復していたが…

公開日: 更新日:

 ごきっ……。肩がたまらなく痛い。手もしびれる。こんな痛いことあるんかな……。

 これは、私が肩を脱臼したときのこと。

 もともと14歳のとき、サッカーのプレー中に右肩を初めて脱臼しました。そのときは自然に治まり、近所のいつも通っている整骨院の先生のところに行っても「大丈夫だよ」というお墨付きをもらえたのです。そこで安心してサッカーをしていました。

 高校に入ってもサッカーを継続。肩のことは全然問題なくプレーをできていました。そんなときの冒頭の経験。ドリブルで相手を抜きさるとき、以前脱臼した側の右腕を相手にひっかけただけで……。

 腕に力が入らない。ボールがどこにいったか分からない。地面にうずくまり、周りに支えられながらフィールドの外に連れていかれました。とりあえず病院にと、救急外来になんとかたどり着いたところ、その日はたまたま整形外科の先生がいたのです。「肩が痛いのをなんとかしてほしい、死にそう……」というのが、私の気持ちでした。

整形外科の医師「これは肩が脱臼しているね。少し痛いけど、腹ばいになってベッドに寝てくれるかな。右腕をだらんと垂らしてね。僕がゆっくり引っ張るからね」

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