東北沖M7“90%”と南海トラフM8~9“80%” どちらが危ない?
一方、「フィリピン海プレート」と「ユーラシアプレート」が接する海溝である南海トラフについては、今年に入って、前兆とみられる地震が次々発生している。
「1年前から静岡西部、三重南部、和歌山南部、紀伊水道、徳島南部などでプレート境界地震が続いています。いずれもM4、40キロの深さ。さらには、大分―四国―愛知で揺れを感じないほどゆっくり動く『スロースリップ地震』が観測されている。南海トラフの方が先に来るのではないかと思います。それに、静岡、名古屋、大阪など南海トラフ地震で影響を受けるエリアは地方都市で人口も多く、同規模の地震だとしても被害が甚大。土木学会は20年間の経済損失が最悪で1410兆円と試算しています」(高橋学氏)
やはり南海トラフ地震の方が深刻なようだ。