筆跡カウンセラーが説く毎日10分の「文字トレ」…筆跡の乱れは心の乱れ、自律神経の鍛錬を
左はらいをとめると胃痛のサイン。では右は?
では、メンタルの不調や改善は、文字のどんなところに表れるのか。記者もレクチャーを受けながら、石﨑氏に詳しく聞いた。
筆跡診断を行うための“お題”は、ハガキの宛名書きだった。あくまでも診断の材料として「東京都豊島区目白」と「岡田真子様」をボールペンで自分なりに丁寧に書いていく。小学校から高校まで書道を習っていたとはいえ、カメラマンの前で文字を書いた経験はない。緊張しながら何とか書き終えた。
「診断用の宛名の中には『目』や『白』など横線と横線の間に空白部分を持つ文字があります。これが等間隔だと、精神的に安定しているのですが、非等間隔の人は不安や焦りなどプレッシャーを感じている傾向がうかがえるのです」
記者は、等間隔な空白部分についてはセーフだったが、石﨑氏の鋭い指摘にドキリとした。
「『東』や『様』の木偏などには、左はらいがありますが、はらい切れずに止まっています。こういうタイプは、ストレスから胃を痛めやすい。胃痛はありませんか?」
実は前日、胃痛はなかったものの、下痢がひどかった。食あたりを起こすものを食べた覚えはなく、自律神経の乱れと関係が深い過敏性腸症候群による下痢かなぁ、と何となく思っていただけに驚いた。
「右のはらいは問題ありません。しかし、右はらいが長過ぎる人は、いろいろなことがやめられない、止まらないで精神的に依存しやすいタイプです。その対象が仕事ならよいのですが、厄介な人だとダマされやすい」