トマトショックが食卓を直撃…ケチャップ高騰いつまで続く? カゴメに聞いた
■エルニーニョ2年目、昨年超えの猛暑も
ここで疑問が湧く。夏のトマトショックの影響が、2月出荷のケチャップやトマトジュースの値上げとなるのか。カゴメに聞いた。
「ケチャップなど加工品は、トマトペーストから生産します。旬な時期である夏にトマトを収穫し、一気にペースト状にする。このペーストから順次、加工品を生産し、出荷していきます。昨夏の猛暑でトマトが不作となり、価格が高騰した時のトマトの加工品が出回り始めるのが今月ということです」(広報グループ)
もし、今夏も猛暑なら、同様の事態が生じかねない。気がかりなのが、エルニーニョ現象だ。エルニーニョ現象は2023年春から続いているが、気象庁のこの先の見通しは、春の終わりにかけて続く可能性が40%だ。
米ブルームバーグによると、エルニーニョ2年目は1年目より気温が高くなるとの経験則があり、今年は昨年を上回り、観測史上最も暑い年になるかもしれないと予測する専門家もいるという。
昨年超えの猛暑となれば、“第2次トマトショック”──。ケチャップやトマトジュースがさらに高騰する恐れがある。食卓に欠かせないケチャップの価格高止まりは痛い。エルニーニョ現象が収束することを祈るばかりだ。