安倍派裏金議員の“お詫び行脚”は完全裏目…批判噴出「よく出てこられるな」と有権者もア然

公開日: 更新日:

 裏金事件を巡り、「離党勧告」や「党員資格停止」「党の役職停止」といった処分を下された安倍派幹部たちが慌てふためいている。次の国政選挙での当選が危ういからか、この週末に早速、“お詫び行脚”を開始。ところが、無反省な態度に地元からは批判が噴出し、完全に裏目となっている。

  ◇  ◇  ◇

 最も悪目立ちしているのは、離党勧告を受けた世耕前参院幹事長だ。理事長を務める近畿大学で6日に行われた入学式に登壇。約8000人の新入生を前に「変化の激しい社会における自分の立ち位置をしっかり把握して……」などと挨拶した。

 不祥事で地位を追われた人物に「立ち位置を把握して」と言われた学生たちの心中は察するに余りある。さすがに、テレビ大阪の取材に複数の学生が「イメージダウンではあります」「卒業後に就職とかに影響するのは嫌」と不安を漏らしていた。

 さらに、近大教職員からは「反世耕」の声が上がっている。教職員有志が先月末から「#世耕弘成理事長の辞任を求めます」と銘打ったオンライン署名活動を開始。7日夜時点で4万筆を超えた。

 ここまで批判されても、世耕氏に身を引く様子はない。むしろ、参院から衆院への鞍替えを画策。次期衆院選では、無所属出馬を強行する気でいるらしい。

「参院和歌山が選挙区の世耕さんは、もともと総理を目指すと公言し、和歌山県内の衆院選挙区への鞍替えを狙っていた。そんな世耕さんの動きを、犬猿の仲の二階元幹事長が抑えてきた。ところが、二階さんが次の衆院選での不出馬を表明。世耕さんはこの機に乗じて、次の衆院選は二階さんの選挙区である和歌山2区から出馬するつもりのようです。処分が正式決定する直前に2区内の自治体の首長に『無所属で衆院の方に出る』と連絡しています」(官邸事情通)

 ところが、世耕氏のこの画策に地元有権者から「理解できない」といったブーイングが飛んでいるという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値