新入社員サマの“VIP待遇”より深刻…「アラサー教育係」の憂鬱
入社初日から出勤しなかった新人の女性社員を心配して社員寮の部屋を訪ねたら、不審者と間違われて警察に通報された──そんな内容のXのポストが先日話題になっていた。ホンマかいな? と笑ってしまうが、あるITベンチャーの総務担当者は「“新入社員あるある”の時季ですねえ」と、こう続ける。
「ランチに出かけたまま戻らずに〈辞めます〉とメッセージを送ってきたとか、出社した翌日に母親が〈辞めさせてください〉と電話してきたとか噂はいろいろと耳にしますけど、その程度じゃ、もう驚きもしません。タメ口はやめたほうがいいよと優しく諭したら泣き出したり、簡単な仕事を頼んでも〈やりたくないです〉と拒否したり、逆にやる気がありすぎて、すぐに燃え尽きちゃったり。優秀な若手もいますが、正直、新人のお世話はやりたくないです」
新卒向け就活サービス「career ticket」を運営する「レバレジーズ」が1日に発表した調査では、今年の新入社員の約4人に1人が、配属先が希望と異なれば早期退職を検討するという結果が出ていた。現場の上司や先輩の気苦労がしのばれる。「石の上にも三年」なんて“昭和のアドバイス”が通じるとも思えない。