小池都知事“学歴詐称疑惑”に「都議会でも説明」の眉ツバ…答弁は女性の都政策企画局長が
■まるで女帝の“守護神”
ちなみに「北原百代さん」とは、小島氏とともに「文藝春秋」で「カイロで共に暮らした友への手紙」と題し、小池都知事の学歴詐称疑惑について詳述している人物だ。昨年も同様に複数の議員が小池都知事の「学歴詐称」を繰り返し問うているのだが、小池都知事に代わって答弁しているのが、なぜか都政策企画局長の古谷ひろみ氏だ。
「経歴についてでございますが、当時のことについては、知事がこれまで議会など様々な場面でお伝えしてきたとおりでございます」
「知事がこれまで議会など様々な場面でお伝えしてきたとおりでございます」
知事本人の学歴、経歴を巡る極めて「個人的」な質問にもかかわらず、いくら都幹部とはいえ、なぜ「他人」である古谷氏が答えているのか。まるで森友学園問題で疑惑を追及された安倍晋三元首相に代わって、当時の財務官僚が「記憶ない、記録にない」などと繰り返していた姿と重なってしまう。
古谷氏は一橋大経済学部を卒業後、都庁入庁。港湾局勤務が長い。港湾経営部長、総務部長などを歴任し、2019年に女性初の港湾局長に就いた。抜擢したのは小池都知事だ。
小島氏や北原氏の告発を聞く限り、この問題で小池都知事はすでに「詰んでいる」ように見えるが、潔白を示したいのであれば「女帝の女守護神」に答弁させるのではなく、自らが積極的に答えるべきではないのか。