安倍派「香典」疑惑が丸川珠代氏にも拡大!違法な会計処理は10年以上前からの悪しき慣習か

公開日: 更新日:

「裏金スキームと同様の根深さ」と上脇博之氏

 実は15年には安倍派議員が政治資金からの香典支出により、国会で追及された。10月の内閣改造で高木毅・前国対委員長が復興相として初入閣すると、翌月に自らの政治団体から選挙区内で香典を支出した問題が噴出した。その額は11~14年に計230件、185万円。議員本人が葬儀で直接渡す以外は公選法違反(寄付の禁止)となる。その疑いで堀井学衆院議員が検察の強制捜査を受けたばかりだが、高木も当時「代理の人が持ってきた」との地元証言が飛び出し、火ダルマとなった。

 二の舞いはごめんと政治資金からの香典支出を見えにくくする手口を考えたなら、いざ知らず。紀成会は15年8月にも清和研に香典代を支出。高木の疑惑が火を噴く前からの常態化をうかがわせる。

「安倍派内の香典の違法な会計処理は政治資金パーティーを巡る裏金スキームと同様の根深さを感じます。かなり古くからの慣習で1万円以下の少額ならバレないとタカをくくっていたのではないか」(上脇博之氏)

 裏金同様「20年以上前」からの悪しき慣習の可能性がある。

  ◇  ◇  ◇

自民党と裏金秘話』を上梓したフリージャーナリスト村山治氏は、政治とカネを巡る大手メディアの報道姿勢を強く批判している。●関連記事【特別寄稿】は必読だ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が