「ふるさと納税」は助かるけど…しょせんは「現役世代の金持ち」だけが得する制度
「肉、肉、うに、ぶどう」
どれを選んでもペイするな。そんなソロバンがはじかれる税金天国ニッポン。ふるさと納税の利用者が、返礼品に目移りする今日この頃である。
しかし、先ごろ衝撃的なニュースが流れた。
「ポイントを付与する仲介業者を通じての寄付を禁止する」と、政府が大号令をかけたのである。
もちろん業者は大反対。一部、理解を示すところもあったが、楽天は大激怒だ。政府の手のひら返しに、三木谷氏が「傲慢すぎ」と猛反発している。
でも、そもそも返礼品を目当てに、寄付をする自治体を決めてもいいのか? 自分が住んでいる土地の住民税が減少してもいいのか?
しかも、利用者が欲しい特産品があるところはいいが、「何もないところ」は税収増が見込めない。税金が出て行く一方である。
「いや、なければ作り出せばいいさ。Amazonギフトカードでも何でも送っておけばいい」