著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

老後資金4000万円はホントに必要か? 大事なのはお金ではなくて「衣・食・住」

公開日: 更新日:

「老後資金は4000万円必要」

 巷ではこんなことが言われ始めている。

「あれ? 2000万円じゃなかったっけ」

 5年くらい前はそう言われていた。ただ、一部の専門家によれば、ある条件のもとでは、「まったく足りなくなる」と警鐘を鳴らす。いったいどういうことなのか?

 簡単に言ってしまえば、「物価上昇率の差」である。新しいシミュレーション(年3.5%)では、「物価高で生活が大変になる」というのだ。

 確かに足元でモノの値段が上がっている。われわれは「生活苦」を実感し始めている。食料品のみならず、通信・光熱費、なんでもかんでも上がっている。「4000万円くらい必要かも」──そう考えても仕方がないのである。

 でも、彼らの計算は基本的に「鉛筆ナメナメの世界」。「仮に試算したらそうなった」というだけの話であり、実際はどうなるのかなんて分からない。だって30年前を思い出してほしい。

 バブル崩壊後の1994年だ。世の中は不良債権だらけ。リストラ・就職難、企業倒産などが相次いだ。そこからデフレが30年も続くなんて、誰もが想像できなかったのである。世の中にジョン・タイター(2036年からタイムトラベルしてきたと名乗る人物)なんていない。未来を予言なんてできないのである。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース