解散・総選挙は過去16回すべて「株高」 市場は早くも反応している
16連勝──。
これは偉大な記録である。マー君の24連勝、藤井聡太の29連勝、古くは双葉山の69連勝、最近だとレスリング金メダリスト藤波朱理の公式戦137連勝なんていうものもある。とにかく「勝ち続ける」というのは難しい。それくらい価値があるものだ。
「株価が上がるんだったら、これは絶対に買いでしょ」
そう、思っても無理はない。とにかく負ける確率が低いのだから、勝負する価値は十分にある。しかし、現実はそんなに甘くない。「大どんでん返し」があることは、覚悟しなければならない。
「ちょっと待てよ。今、出たのは“裏”だろ!」
弟は顔をしかめる。
「お兄ちゃんは負けたのに、勝手に唐揚げを食った!」と、泣いて母親に訴えたのだ。
果たして10円玉の本当の表はどちら側なのか。
「それはもちろん“10円”って書いてある方だろ」
兄は平然と言い返す。しかし、正式には「鳳凰堂」が描いてある方だ。兄はそれを知っていて、あえて「必勝コイントス」を提案。ノーリスクで唐揚げをゲットしようとしたのである。
このあと、殴り合いのケンカになったことは言うまでもない。