上野動物園パンダ帰国…リーリー、シンシンにこれまでかかったお値段いくら?
気になるのはその1頭あたりのレンタル料。値段に関して東京都は非公開としているが「少なくとも1頭1億円は支払っていると思います」と、野村獣医科Vセンター院長で獣医師の野村潤一郎氏は言う。
「もし日本国内でパンダの子供が生まれたとすれば、日本滞在中は1頭につき、さらに1億円が支払われると聞いています。さらに餌代も高額です。コアラの時も夢の島に餌となるユーカリの木を植えたぐらいですから、パンダにも特別な餌を与えているでしょうからね」
このあたりの飼育コストについて前出の建設局に質問すると、「(餌代に関しては)4頭で7000万円から9000万円かかります」との回答。1頭あたり年間1500万~2000万円の計算となる。
「パンダは希少動物ですから空調にも気を使わざるを得ないでしょうし、人件費、医療費、施設の補修費などもかかりますから、少なく見積もっても1頭当たりの飼育に年間2億円はかかると思われます」(前出の野村氏)
それらをすべて合算すると、これまで2頭が滞在していた約13年間で40億円弱のコストがかかったことになるのだ。全員がパンダ目当てではないだろうが、上野動物園の年間の入園料はざっと見積もって約19億円。絶滅危惧種に指定されている保護動物だけあって、そのお値段もプライスレスなようだ。