著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(66)レンタサイクルの“充電”問題を解決「フューチャー1000」が充電なしで1000kmも走れる理由

公開日: 更新日:

 乗りやすくするため、いびつなほど曲げられたアルミフレーム。これが見た目の特徴ならば、見えない特徴は1000キロを走破できる電源システムを積んでいること。

 乗ってみると、今までのレンタサイクルと全く別物だと分かります。まず、坂道用の3速で、こぎ出しても全く抵抗がないことには驚きました。何速に入れてあるという感じではなく、まるでニュートラル。足がグルグル回る。ペダルの踏み込みでのコントロールができない分、乗り始めはふらつきました。が、これほど軽い自転車は記憶にありません。

 走行は超・楽ちん。道路交通法により時速24キロ以上のスピードを出すと、電動アシストが切れますが、使用上、意識することはないでしょう。それほどかなりの斜度でもグイグイ上れます。アルミフレームも剛性が高く、微動だにしない。東京の西側は意外と坂が多いですが、これなら問題ないでしょう。

 1000キロの長距離を走れる理由は、前輪に内蔵されたモーターが減速時に発電し、充電してくれるからです。フューチャーは、1日5キロ、週5回の乗車で10カ月は充電なしで持つそうです。ただこれはエコモードの場合です。ノーマルモードでは500キロ、パワーモードで120キロとなります。

 名古屋の後発ベンチャー企業が作ったフューチャー1000は、名古屋を中心に、観光地や商店街で使われています。電動自転車としては軽く、バッテリー充電が少なくても済むことが評価されているのです。

 この秋、レンタサイクルで東京観光を、楽しんでみませんか?

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…