(75)ハイアールの新オーブンレンジは解凍と網焼きの連続使用ができる「二刀流」を実現
オーブンレンジは日本大手家電メーカーの十八番ですが、新モデルをチェックすると、落胆することが多いものです。「新しい」というわりに、自動調理メニューの追加やデザイン変更、使い勝手をちょっと向上させただけだったりするからです。ぜひ買い替えて、とお薦めできるモデルはなかなかありません。
その市場に、ハイアールが参入してきました。白物家電世界一で有名なメーカーですが、その理由は安価市場に強いからです。大量生産による低コスト化が、彼らの主力武器です。逆に高価格モデルをつくるのはまだ上手ではありません。
オーブンレンジのキモは、センサー技術とその情報を生かすプログラム技術です。これは日本メーカーの得意分野。しかし最近、製品を大きく変えた技術といえば、シャープの過熱水蒸気。今から20年も前になります。以降のオーブンレンジは小改良ばかりでIoT(モノのインターネット化)やAI(人工知能)まっしぐら。船頭多くして、船、山に登る。頭でっかちで、正直使い勝手が悪くなっています。
今、指名買いされているのは、見た目がよくてシンプルな使い勝手が特徴のモデルになっています。