「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上
このトンデモ試算に、SNSも大炎上。この問題を報じた記事を全国保険医団体連合会(保団連)が引用したXの投稿は、きのうまでに1万「いいね」を超えた。
「諦めて死ねということか」「国民を数字としてしか見ていない」などの意見が寄せられている。
保団連事務局次長の本並省吾氏はこう話す。
「金額ありきの議論だったのではないかと推察しますが、病を抱える人々への想像力が欠如しています。治療が長期化すると家計の負担などが重なり、経済的な悩みが増えていく。治療と家計をてんびんにかけざるを得ない状況にまで追いつめられてしまいます。また、何回も制度を利用するうちに『国に申し訳ない』と負い目を感じてしまう人もいる。こうした患者の葛藤を理解せず、『治療を諦めて下さい』と受け取られかねない発信を国が行ったのは、大いに反省して欲しいです」
国民皆保険制度が本末転倒だ。
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政府は高額療養費に関して「制度の持続性」を御旗に、自己負担の上限引き上げを画策しているが、官僚厚遇の格差は放置したままだ。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。