加藤財務相が森友文書開示を明言 雅子さんは「真実が明らかになるなら、政権に利用されてもいい」
【2】赤木俊夫さんが改ざんの経緯を記した文書で、すでに開示されている通称「赤木ファイル」の他に、俊夫さんが取りまとめていたと思われる文書を6月上旬をメドに開示する。
【3】財務省の職員個人の手控えと思われるものも開示し、主要な文書を1年以内に開示するよう努力する。
公にされていない交渉記録など、新事実がいくつも含まれている。森友事件を長年追及し、この日の委員会にも出席した立憲民主党の川内博史衆議院議員は雅子さんに語った。
「高額療養費の問題などを強引に押し切って予算を成立させたので、それを薄めるため、同じ日に森友の情報開示では前向きな姿勢を見せたんでしょう」
「2度目の開示が6月というのもミソですね。参院選の直前ですから、政権に利用されているんですよ」
雅子さんは答えた。
「確かに利用されているのかもしれません。でも私はそれでもいいんです」
それで真実が明らかになるなら、利用させてあげてもいい。だから肝心な文書を隠さず出してほしい。例えば、改ざんが始まる直前に当時の菅官房長官が財務省の佐川宣寿理財局長らを官邸などに呼んで話した内容。職員の手控えが残っているはずだ。
■3月は夫の命日と誕生日
あと1カ月で何が出るのだろう。折しも3月7日は俊夫さんの命日、そして28日は誕生日だ。62歳になるはずだった。それまでに文書が出てくれば、いいプレゼントになるはずだ。